こんにちは。
今日は「フッ素って使ったほうがいいの?身体に悪いとか聞くけど…」という疑問にお答えします。
結論:むし歯予防にフッ素は使ったほうがよいです。
フッ素とは?
フッ素は、原子番号9の元素です。フッ素は海藻に含まれていたり、医薬品やフライパンのテフロン加工に用いられたり自然界に存在する元素です。
歯科で用いるフッ素は厳密に言うと、フッ化ナトリウム という医薬品になります。
フッ素を使うメリット
フッ化物応用の効果は以下の通りです。
- 再石灰化促進(溶けたカルシウムを戻す)
- 酸(歯を溶かす酸)産生の抑制
フッ素の効果は、歯を強くするだけだと思われがちですが 歯を溶かす酸の産生を抑制する効果があります。
フッ化物の応用法
フッ化物の応用には3つの方法があります。
- 歯科医院での応用
- セルフケアとしての応用
- パブリックヘルスケアとしての応用
ネタバレするとお勧めは 1と2の併用です。では詳しく掘り下げてお話しします。
1.歯科医院での応用

歯医者さんでのフッ素塗布を指します。お子様の定期検診の際に一緒に行う歯科医院が多いと思います。
市販の歯磨き粉よりも高い濃度のフッ素を塗布することができるのがメリットです。
2.セルフケアとしての応用
歯磨き粉や洗口剤をセルフケアとして取り入れる方法です。
セルフケアとして取り入れることのメリットは、毎日継続し使えることです。
歯磨き粉に関して 国内では、ISO(国際標準化機構)基準濃度1500ppmを大きく下回る1000ppm以下の配合しか認められていませんでしたが
2017年3月に厚生労働省が、1,000ppm以上で1,500ppm以下の製品を医薬部外品として承認しました。 そのおかげで以前より高い濃度のフッ素が配合された歯磨きを使用できる様になりました。
そして洗口剤に関しても、以前は薬剤師のいる薬局でなければ購入ができませんでしたが、先月から第3類医薬部外品となり、登録販売員の方がいれば手軽に買える様になりました。
3.パブリックヘルスケアとしての応用
- 飲料水への添加
- 学校や保育所、市町村で行われるフッ素塗布・洗口
があります。
毎日のセルフケアには、洗口剤?歯磨き粉?
ズバリ、洗口剤の使用が良いでしょう。
歯磨き粉は使用後すぐ水でゆすいでしまう為、口の中にフッ化物があまり残りません。
それに対し洗口剤は使用後30分ゆすがずそのままにしておくので、一定量のフッ素が歯に長く留まる為効果が高いと言えるでしょう。
よくある質問
・使えない人はいるか?(禁忌症)
甲状腺機能障害等ある方は使用を避けてください。
・何歳から使える?
口の中の液体を飲み込まずにぶくぶくしてゆすげる様になったら使用できます。(歯磨き粉に関して、1000ppm 以上のフッ化物が配合さてた物は、6歳以下のお子様の使用を避ける様に説明のある商品もあります。)
・フッ化物って危険じゃないの?体に害と聞くけど。。
歯科医師や衛生士の指導のもとに、適切な使用方法でお使いになる分には問題ありません。
先ほども述べた様に、フッ化物は医薬品です。
医薬品(いやくひん)とは、ヒトや動物の疾病の診断・治療・予防を行うために与える薬品。使用形態としては、飲むもの(内服薬)、塗るもの(外用薬)、注射するもの(注射剤)などがある
引用元:医薬品https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E8%96%AC%E5%93%81
医薬品ですので、不適切な使用は身体に害です。
歯磨き粉に入っていたり、手軽に手に入る&飲み込まず使用するため医薬品である という意識が低くなりがちですが、お薬ですから過剰摂取したら体に毒ですよね。鎮痛剤も、睡眠薬も過剰摂取はNG。
まとめ
昔にフッ素とフッ酸を誤って塗布する痛ましい事件が起きた事と、フッ素中毒の話がメディアで一人歩きしフッ化物の使用自体が悪 と誤解されることがおおいです。
しかし、正しい知識を身に着け使用すればむし歯予防の強い味方になってくれます。用法用量を守り、むし歯を予防しましょう。
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