【その1】矯正歯科の選び方【検索・選別編】

こんにちは。今日は矯正治療を受ける歯科医院のえらび方をお伝えします。
(2022年6月リライトしました)

結論:信頼できる歯科医師・ご自身の周囲の方の口コミ・ネットの情報からご自身が厳選なさった医院全ての初診相談を受け比較し選ぶ。

と書いてみたものの、なかなかそんな情報に出会うチャンスは少ないことと思います。

そこで、矯正専門医にて勤務した経験と今の職場の患者さんたちからヒアリングした内容をもとに要点をいくつか述べたいと思います。

以下に当てはまる医院を探しましょう

  1. 矯正専門開業医である。(矯正治療しか行わない)
  2. 教育機関以外での勤務経験がある。
  3. トータルフィーシステムを適用している。
  4. 価格が適正である。
  5. ネット上(口コミサイト等)ではなく、患者間での評判が良い。

【以下項目に1つでも該当したらNG】
・一般開業医(むし歯治療も行う歯科医師
・教育機関以外での診療経験がない(勤務経験がない)医師
・極端に値段が高すぎたり、低すぎたりする医院
・過剰かつ華美なHPの医院
・過剰な広告を打っている医院

まずネットおよび口コミで調べた医院を上記条件に照らし合わせ選別されることをおすすめします。

目次

矯正専門開業医である

一言で説明すると、「餅は餅屋」です。
例えば、同じスポーツでもサッカーと野球はルール・テクニカルターム・コート・人数・道具全てが異なりますね。

サッカーと野球のちがい


同じ歯科医療という括りでも、一般歯科と矯正歯科はサッカーと野球くらい異なっています。
特に共通言語(テクニカルターム)は、全く異なります。

矯正専門医は多くの場合、スタッフ・設備・システム全てが矯正治療の為に作られています。院内全体が矯正のエキスパートですので、そうで無いところと比べ矯正治療の質は高いです。

反対に、むし歯や歯周病の発見や治療・歯石を除去する事に関しては一般歯科がその専門といえます。
我々矯正歯科の人間とは、上記疾患を発見するスピードが段違いです。(比較することが失礼な程です。)

ここで避けた方が良い例をお伝えします。

「月1~2矯正専門の先生が来ています」→バイトの先生です。
「院長夫人(または院長の夫)が矯正専門医なのでうちで矯正もできます。」

上記のような医院で矯正治療を行うメリットは、むし歯・歯周病等の検診およびクリーニングを一緒に行ってもらえる点です。
「妥協的な治療でいいので、口の中を触られるのはこの医院だけ」と決まっている方がよいという方はよさそうです。
デメリットは、矯正専門で開業してる医院で受けるほどの治療は受けられないということです。

教育機関以外での勤務経験がある医師

歯科大学病院のドクターと、開業医を比較すると治療の上手さでは開業医のほうが優れている場合が多いです。
大学病院の構造上、開業医に比べ症例数は少なくなります。(その分、教育者や研究者としての立場があります。この先生方のおかげで今日の矯正臨床があります。)
臨床に関しては、症例数がある一定ないと技術が向上するのは困難です。(症例数が無尽蔵多ければ多いほどよいというわけではありません。。。)
大学病院の医局では他人の治療を指摘するのはタブーというのが暗黙の了解のようです。

一方、勤務医は治療が下手であればその上司や患者さんから嫌でも指摘を受けます。治療や処置内容について指摘をされずに成長する医療従事者はいないと思いますので、勤務経験のあるドクターを選びましょう。

トータルフィーシステムを採用している

矯正治療の支払いシステムは、大きく分けて二つあります。

  1. 毎回処置料が発生するシステム(治療費と別途)
  2. トータルフィーシステム(定額制)

料金システムを見て、治療の質・技術力が高いか低いかがわかります。

トータルフィーシステムは治療が延長しても追加料金が発生しません。ですので、治療がうまくいかないと赤字になります。(来院回数増える為) そこをあえて採用している医院はそれだけ治療の質や技術力に自信がある(最短でゴールに到達する自信がある)という事です。

※例外※

・患者さんの都合で指示した来院期間内で通院していない場合

・エラスティックやブラッシング等患者さんのご協力が鍵となる部分の協力が得られず期間が延びる場合は、
他の患者さんとの公平性を保つため別途追加金がかかる病院が多いです。

価格が適正である

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矯正治療の適正価格は、その土地の相場がだいたい決まっています。
(治療の難易度によって値段が変わる医院が多いです。

都内の矯正治療の相場(トータルフィーシステムの場合)

【小児矯正】35万~50万

【本格矯正】表側矯正(ラビアルブラケット)→85万~100万

     裏側矯正(リンガルブラケット)→110万~150万

必要最低限の装置・材料費・処置に当たる人間の人件費・テナント家賃・光熱費 を考えると、上記の金額が相場になります。

上記の価格より極端に安いというのは、必要最低限度のラインも満たしていない可能性が高いという事です。これらを総合すると、適正価格帯での治療を行う開業医を選んだ方が良いという事がお解りいただけるかと思います。

ネット上でなく、患者間での評判が良い

ネット上の口コミサイトでの評判はサクラと思われるものもあります。(なんとかパーク や なんとか歯科ネットetc)

実際に通院されている方の口コミによる評判が信頼できると思います。

選ばない方が良い矯正歯科

ここまでの内容をおさらいします。

・一般開業医(むし歯治療もするような歯医者)
・教育機関以外での診療経験がない医師
・極端に値段が高すぎたり、低すぎたりする医院
・過剰に華美なHPのところ
・過剰な広告を打っているところ

この条件で矯正歯科を選別した後、ご自身のものさしで更に選別しその医院の初診相談をぜひお受けください。
時間がかかっても気になる医院は全て受診なさることをおすすめします。

まとめ

初心相談を受ける矯正歯科を探す際、Webで検索する方が多いと思います。この記事内容が最低限必要な要素です。数多ある矯正歯科の中から厳選して初診相談を受けてみてください。 

次回の記事は、実際の初心相談の際にチェックすべきポイントについて書いていきたいと思います。

みなさんが、技術力・質ともに高い矯正治療が受けられますように。

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